未来日記
後楽園ゆうえんち・ルナパーク版体験レポート

●はじめに。

当レポートは後楽園ゆうえんち・ルナパークでやっている「未来日記・体感版」の実体験レポートです。これから行こうと思っている人、特に「約束」という付き合い始めカップル用エピソードをやる人はここから先は見ない方が無難です。またオレがこれをやるに至る経緯・背景は「望幻舎日記7月9日分」を読んで理解してください。

このルナパーク版の未来日記も基本的にTVでやってる未来日記と同じです。ルールとしては

というのが最初のページに書いてあります。またこの未来日記はちょうどスタンプラリーの台紙のようになっていて、園内の乗り物の入り口にある「スタンプ型追加日記」や園内スタッフによるハプニングを二人で乗り越えることでもらえる「シール型追加日記」を足していきます。もちろんその追加日記に書いてある通りに行動しなければなりません。

●未来日記・最初のページ

さて、今回のシナリオは優香・作『約束』というもの。付き合ってまだ日が浅い二人を想定したものだそうな。さて最初のページを見てみると・・・

別々の入り口から遊園地に入場した二人。彼は入り口で彼女への「約束」を手紙にしたためた。この手紙は、帰るときにゆうえんちの出口で彼女に渡すまで秘密にすることにした。

彼は彼女が待つ出会いポイントまで走った。彼女の自分への気持ちを信じて・・・。そしてついに二人は出会った。再会を喜ぶ二人は、ゆうえんちを楽しむことにした。

この出会いポイント。彼女が今、こちらのことをどのように思っているかによって彼女が待っているポイントが違うのだ。これは4ヶ所あって

  1. 彼女の気持ちは「今日のデートで急接近したい」と思っている
  2. 彼女の気持ちは「将来結婚するならあなたのような人かも」と思っている
  3. 彼女の気持ちは「二人はまだこれから。もっとあなたを知りたい」と思っている
  4. 彼女の気持ちは「あなたは、ただの友達」と思っている

ということになっている。さて、オレが最初に向かったのは4番(笑)。ただの友達っつーか初対面だしな。しかし彼女はいない。というわけで期待しながら他のところへ向かうと彼女がいたのは3番。4番から3番までは一番距離が離れていて、事実上走ったのと同じくらいの体力は使っているかと(笑)。さてやっと合流したのでさっそくゆうえんちで遊ぶことに。二人の距離もそれっぽーい感じに近づいてしゃべりながら、最初に向かった先は・・・

●追加日記・その1

天使が与えた恐怖という試練。彼は、その試練に勇敢に立ち向かい、愛の勲章「ラブコイン」を手に入れた。このコインは、二人の愛を未来へと導いた。

後楽園ゆうえんちが誇る二大絶叫マシンはリニアゲイルとタワーハッカー。その内の一つリニアゲイルに乗ることになったのだ。ちなみにリニアゲイルがどんなもんかというと、例えるなら【超高速フライングパイレーツ】といったところか。アレと違うのは床がなくて足がフリー状態なのと、急発進していきなりトップスピードに乗るというくらいか。「私、こーゆーの好きなのよね」と言われたら行くしかないでしょが(笑)。オレも嫌いな方ではないのでぜんぜんOKなのですが、なにぶんにも絶叫マシンに乗るのは数年ぶりなのでちょい緊張。数年ぶりに乗るのがコレなんだからなぁ。未来日記を所定の場所においてリニアゲイルに乗り込む。

これはマジでスゴイ。フライングパイレーツなんぞ比にならんくらいのスピードと落下感。男性陣なら分かるはずの落下するときのアノ感覚もかなりのモノである。しかも一番前に乗ったもんだから地面も空もよく見える。爽快感もあり、恐怖感もありというのはなかなかのもんである。彼女も喜んでるご様子でなにより。でもあんまり声は出してなかったような。

コレから降りてくると未来日記の上にコインが一枚置いてある。これがラブコインらしい。さてコレを何に使うんだか。

●追加日記・その2

上空へと舞い上がる空のデート。頂上から眺めるルナパークは、まさに天使が舞い降りた恋の都。頂上で、相手には秘密の望遠鏡を覗きこんだ。

けっこう昔からあるスカイトリップという上まで舞い上がってパラシュートで下まで降りるというヤツ。コレに乗るときに男のほうには望遠鏡らしきものを渡される。んでコレに乗り込んで頂上までいったときに覗いて見ると・・・・

次のデートに誘う

と書いてある。またありがちなパターンの仕込みだのう(笑)。というわけで野球にでも誘うかぁと思っていたのだが、彼女が言い忘れていた女性の方の未来日記に書かれていたネタである「未来日記が破れてしまった。これを治すには泉で祈るしかない」云々のハナシやら、いろいろ喋っているうちに切り出すタイミングが掴めず終了してしまった。ダメじゃん、オレ。降りてから彼女に「なんかネタがあったんじゃないんですか?」と突っ込まれる始末。ダメじゃん、オレ。しかしまぁどこかのタイミングを掴んで誘うかと思っていたのですが・・・

●さぁ、彼女の日記を修復しよう。

とゆーわけで彼女の日記を修復するために「泉」を探すことにあいなった。そういや出会いポイントに行く途中にそれっぽいのがあったなと思って、そこへ向かう。今はリニューアルだか調整だかのために運転を中止しているタワーハッカーの下に、その泉やら相性占いやらの「ラブコインを使ってできるアトラクション」なんかが集められている。さてこの泉なのだが中央部分にちょうどコインを投入できるくらいの大きさの穴が開いた皿のようなものがある。たぶんここにコインを投入するんだろうと思って投入したのだが・・・ なんか上のほうが光るくらいで特に変化はないような。たぶん優香的には「一緒にいられますように」とか祈らせて、とかいう思惑なのでしょうが。なにやら中途半端。

●ご休憩 \4,000

そういうのじゃなくて(笑)。前日・前々日からの疲労と暑さでヘロヘロになっていたので、少し休憩して何か飲みながらお話しタイム。遊園地の乗り物のこととか、カラオケのこととか。「最近誘ってくれる人もあんまりいないんで・・・」なんて言ってるので期待はふくらむに決まってるじゃないですか(笑)。

しかーし彼女の仕事を聞いたところ、ちょっと言葉を濁す。「いや、仕事っていうのはしてないんですけど・・・」その次に出た言葉は「実は結婚してるんです。」

ひ、人妻ですかーッ!?

なんかいー感じになってたところではあるが人妻と聞いてちょっと意気消沈。いや、それもなかなか面白いのではないのか(笑)? まぁともかくも変に期待していたものが崩れるというお約束パターンが早めに訪れたので、あとはどうあれ楽しく遊びましょうということで。ホントかよ、おい(笑)。

●追加日記・その3

暗闇の中を疾走しながら、二人の愛の絆を確かめる恋のジオパニック。二人はゆびきりをしたままで最後まで乗る約束をし、その小さな小指に相手への思いを込めた。

暑くてしかたない地上を避けて後楽園の地下ゆうえんち「ジオシティ」へと場所を移す。そして絶叫マシン好きの彼女が迷わず選んだのは屋内を疾走するジェットコースター「ジオパニック」。まぁ空いていたからってのもあったんだけど。ここは追加日記も男女内容が同じ。というわけで乗りましたさ、小指と小指を絡ませながら。ゆびきりってのもずいぶん久しぶりの表現のような気がするな。ちなみに試しに他のコースの追加日記を見てみたのだが、ラブラブコースは「手をつないで」倦怠期コースは「相手の太ももに手を這わせて」というモノでございました(笑)。それぞれランクアップするんですね。

乗り物自体はディズニーランドのスペースマウンテンの縮小版みたいな感じと思えばいい。それほどスピードとかアップダウンとかある訳じゃないが、左右の細かい振動があるので頭の左右にあるクッションに頭が打ちつけられる。気を許すとKOだ、歯を食い縛れ(笑)。終わりの方でふと視線があう。陶然とした表情に色気があって・・・これで結婚してなかったらなぁ(爆)。

●追加日記・その4

二人だけの異次元への小旅行。いたずら好きの小悪魔が、質問を投げかけてきた。すこし戸惑いながらもその質問に素直に答え、異次元へと旅立った。

半球面のスクリーンに映し出される映像にあわせて座席が動いて、あたかも眼前の映像の世界の中にいるような感覚を覚える「ハイパーイリュージョン」。このアトラクションの中に入ると、まず小部屋に通されて未来日記のコース毎に列分けして説明を受ける。それぞれのコース毎にスタッフから質問があって、それに加えて未来日記各コースの作者からコメントがあるのだ。さて優香コースでのスタッフの質問。

「この中で、上映中ずっと相手と手をつなぎたい人はいますか〜?」

そりゃ手をあげるに決まってるじゃねぇか誰も手をあげないんだもん(笑)。おかげでスタッフに感謝されてしまったが。どうしようかと思ったろうな、スタッフも。イベントの意図をくまないとな。で、コメントで優香から相手と手をつないでくださいと念を押される。ちなみに他のコースはラブラブだと「上映中、どこかのタイミングでキスをしなさい(原千晶)」という命令。倦怠期だと質問で「この中で実は浮気している人はいますか?」というのを出されて、作者の柳沢慎吾から「もしかしたら未来日記に書かれた指示で手をあげてるかもしれないよ〜。ホントに浮気かもしれないけどね。まぁ頑張って。いい夢見ろよ! アバヨ!」というメッセージがありました(笑)。

んで上映開始。手ですか? つなぐに決まってんじゃねぇですか。内容はまぁムチャクチャながらも映像的には大画面の迫力があって面白いかなと。ただし一番前の列だったのでスクリーンを見上げなきゃならなくて首が痛かったかなと。

上映中だけじゃなくても手をつなぎたかったけどねぇ。

●こんなにも、オレンジ。

暖かいその手を離さないで、明日まで。ってBonnie Pinkの曲にもありましたが。他の人たちとそろそろ一度合流しようかという話になり、地上に戻る。すると途中の道でなにかオレンジ色の物体が落ちる。それを拾い上げて落とし主のオバちゃんに渡したのだが、コレが実はスタッフによる策略。オバちゃん曰く「ホントは彼女のほうに拾って欲しかったんだけどねぇ。でも優しい彼氏に免じて・・・」と。そして彼女に手渡したものはアメ一個と彼女用追加日記シール。そしてこの追加日記の内容は「彼にアメを食べさせてあげる」というもの。もちろん手渡しじゃないぞ、"Her finger to my mouth"だ。ありがとうオバちゃん(笑)。やはり良いことはしておくべきだ。できれば口移しが良かったぞ(馬鹿)。今思うとあのオバちゃん、畠山みどりじゃないかと思ったのだがそれはそれでいいとして。

ちなみにアメは黒酢アメ。春日井の黒飴(安岡力也)だったらよかったのに。でもとってもスイート。

後半へ続く。