白象雑記帳

【補強でゴー(00/08/02)】

さて毎年恒例の7月31日トレード期限が過ぎた。去年の期限の日にはサンフランシスコのホテルで深夜までESPNのニュースが報じるA's投手陣の大補強を見ていたが、今年はさほど大きい補強というのは見られなかった。この期限までに成立したトレードはデビルレイズのMecirを獲得した一件のみ。

このトレードの背景だが、やはりA's中継ぎ陣に一抹の不安があるというのが大きな理由だろう。A'sの試合の傾向を見ていけば分かるように「バカスカ点取ってバカスカ点取られる」というのが日常的でもあり、それは比較的安定している先発陣に対して中継ぎ陣のもうひと踏んばりが効かないという現状によって起こっている。Mecirの今期ここまでの防御率は3.05と中継ぎとして合格ラインと言ってもいい。先発が5回・6回程度まで投げ、そこからMecir やタムがつないでイスリングハウゼンがシメるという形が出来上がるとすれば、もう少し落ち着いた試合が見られるのではないだろうか。

ちょっと気になるのが今回トレードで出された2Aのジーザス・コローメ。彼は90マイル後半のストレートで押す速球派の若手期待株だったのだが、実は春先に当時エンジェルスのジム・エドモンズとのトレードの際にも名前が挙がっていたのだ。しかしフロントサイドがこのコローメの放出を渋ってエドモンズの獲得を断念したという噂もある。もっとも一番大きな原因はエドモンズの年俸かもしれないが。しかし今シーズンのエドモンズの活躍を見ていると非常にもったいないような気もする。

いずれにせよMecirにも、デビルレイズに行ったコローメにも頑張って欲しいところである。

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