【第9回・Friends will be friends】

8月4日に3Aコロンバスでサスペンション明けの試合を向かえ、さっそくヒットを放ったダリル・ストロベリー。彼の復帰に関してチームメイトがいろいろとコメントをしているのでご紹介しよう。まずは先ごろヤンキースに復帰したジム・レイリッツ。「ダリルと俺は結構仲が良いんだ。バットの貸しっこをしてたしな。ヤツの300号は俺のバットで打ったんだぜ。去年のワールドシリーズのときには39(ストロベリーの背番号)を帽子に縫い付けてたんだ。だからヤツが戻ってくるのは俺にとっても大事なことさ」

続いてストロベリーと同じくガンから復帰したチリ・デービス。「多くの人がドラッグの失敗から2度も3度もチャンスを得て立ち直っていってるんだ。スティーブ・ハウなんて29,000回もだぜ!? ダリルだけがってことはないよ」

メッツ時代にもチームメイトだったデビッド・コーンは「俺は昔からの友達だからね。確かにダリルはヤバイことに手を出したかもしれないが、落伍者ではないよ。だってガンと化学療法から立ち直るなんて並大抵のことじゃないだろ? 俺はダリルがクラブハウスに入ってきたら真っ先に握手で迎えてやるつもりだよ。」

ストロベリーの復帰がヤンキースにとってプラスになるのは、戦力面から見てもチームワークの面から見ても明らかなようですね。

 

【第11回・ボディピアスのワイルド・シング】

momoさんがチラリとHPのTopixの中で書いていたが、マーリンズからなかなかイカした新人投手がデビューした。左腕には刺青、ボディピアス、そしてバットにはマリリン・マンソンの歌の歌詞が・・・ 一見してかなりヤバそうな印象の彼の名はAJ・バーネット。しかし彼を外見だけで判断してはいけない。2Aポートランドから昇格したバーネットは17日のドジャース戦で5回2/3イニングを被安打5・1失点でみごと初勝利をあげ、そのあふれる才能を見せつけた。

バーネットは「(夢がかなったかと尋ねられて)まだまだだね。でもドジャース相手に投げ勝ったなんてぜんぜん信じられないよ。まだドキドキしてるんだ」と嬉しそうに語る。さてここからがバーネット本領発揮といったコメント。「この試合でメジャーのレベルとタイマン張り合うってどういうことかって教えてもらったよ。これからもヤってやるさ。5日に一度投げる(ローテーション入りってことですか)のも時間の問題だよ」と外見にたがわぬ豪胆ぶり。

残念ながらバーネットは翌日アレックス・フェルナンデスと入れ替えでポートランドへ戻っていった。ポートランドでの彼の成績は6勝11敗・防御率5.78と決して良くないが、強烈な印象を残していったことはまちがいない。彼の球を受けたキャッチャーのレドモンドは「ヤツは並みのピッチャーと違うスゴいボールを投げてくる。実に落ち着き払っていたしね」と実力のほどを認めたよう。きっと来年の春には彼の姿をふたたびフロリダで見ることができるのでは?

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First Created 99/08/23
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