【第23回・今年最後のトレードルーマー?】
オフ直後にはまったく動きのなかった移籍動向だったが、ウィンターミーティング以来ストーブに火がついたかのように徐々に熱くなってきたようだ。そしてここに来てまた一つトレードの噂が持ち上がっている。その渦中の人はエンジェルスのジム・エドモンズ。そしてそのエドモンズに興味を持っているのはアスレチックス、インディアンス、そしてメッツの3球団とのこと。
水面下ではA'sとの交渉が最も進んでいるようだが、エンジェルス側が要求していた選手はラクストンと100マイルの速球を持つコローメという2人のプロスペクト投手と外野手のエンカーナシオン。A'sとしてはコローメの放出にあまり積極的でなく、また465万ドルの年俸がネックになっているが、エドモンズのバッティングを大きく買っており交渉はまだ続いていくと見られている。メッツに対しては吉井やドテルの名前が挙がっていたようだが、こちらの交渉のほうはドテルのアストロズへの移籍が決定するなど、A'sほど進んではいないようだ。やはりエンジェルスとしてはチャック・フィンリーが抜けた後の先発投手が欲しいというのが真相だろう。
ちなみにエドモンズの代理人は「彼はオークランド・コロシアムではよく打っているから気に入っているようだ。もし移籍するならA'sがベストなんじゃないかな」とコメントしている(A's投手陣をカモにしてるとかそういうことなのでは(^^;)。ともかくもエドモンズを巡る動向には注目すべきだろう。
注)結局A'sはエドモンズ獲得を断念したようです。やはり彼に対する年俸の問題、放出するプロスペクト、オリバレスとの契約更改などいろいろなことが重なってのことでしょう。個人的にはやはり若手をどんどん使った方が良いと思っているので、この結果はOKなのですが。
【第24回・気になるソックスの色】
11日に発表される今年の殿堂入り選手に選出されることが濃厚な一人が、元ホワイトソックスの名捕手カールトン・フィスク。しかしここで困ったことが一つある。それは殿堂入り表彰のときにレッドソックスとホワイトソックス、どちらの帽子をかぶるのかということだ。
フィスクは69年にレッドソックスでデビューし、75年のレッズとのワールドシリーズ第6戦では延長12回でのサヨナラホームランが今でも語り草になっている。そして81年にホワイトソックスへ移籍、引退する93年までの通産本塁打は376本と捕手としての最多本塁打を記録している。昨年の時点で殿堂入り資格は満たしていたのだが、昨年はノーラン・ライアン、ジョージ・ブレット、ロビン・ヨーントの3人に票が集まり、残念ながら選出条件である75%の得票率には届かなかった。しかし今年選出されるのはほぼ確実とみて良いだろう。
フィスクはキャリアの半分以上の13シーズンをホワイトソックスで過ごしており、また彼のつけていた背番号72番は永久欠番となっているため受賞した場合はホワイトソックスでというのが濃厚と見られている。しかし彼のハイライトといえばやはりWSでのサヨナラHRということもあり、ファンの間ではレッドソックスの帽子で登場して欲しいという声も根強いようだ。個人的にはやはりフィスクといえばホワイトソックスの印象が強いので、やはりそっちかなと思ってしまうのですが皆さんはいかがでしょうか?
注)11日の発表でトニー・ペレスと共にフィスクの殿堂入りが決まりました。
Back! or Go forward!
First Created 99/08/23
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