【第33回・シャレにならないヤジも飛ぶ】
チーム創設40周年を迎えたエンゼルスがそれを記念してオールタイムチームのメンバーを発表した。ざっと紹介すると・・・
監督:ジム・フレゴシ/右先発:ノーラン・ライアン&マイク・ウィット/左先発:フランク・タナナ&チャック・フィンリー/リリーバー:トロイ・パーシバル/捕手:ボブ・ブーン/一塁:ロッド・カルー/二塁:ボビー・グリッチ/三塁:ダグ・デシンセイ(88年にヤクルト在籍)/遊撃:ジム・フレゴシ/左翼:ブライアン・ダウニング/右翼:レジー・ジャクソン/DH:ドン・ベイラー
そしてセンターに現役野手として唯一選ばれたのが、今渦中の人であるジム・エドモンズ。以前から噂が取りざたされていたアスレチックスを始めとして、マリナーズやヤンキースが獲得に乗り出しているといわれている。どのチームも外野手や左打者の穴が問題になっており、バッティングこそ昨年不調であったが打力・守備力ともに高いレベルのものを持っているエドモンズには大きな魅力を感じている。
そのエドモンズだが、先週3日にマリナーズ、4日にアスレチックスとのプレシーズンゲームに出場した。「別にプレッシャーも何もないよ」と話していたエドモンズだったが、マリナーズとの試合の最中にそうも言っていられないようなことが起こった。というのも元エンジェルスで現マリナーズ三塁コーチのラリー・ボーワから「オイ、しっかり打てよ! そしたら明日にでも契約してやるぜ!」という野次が飛んだからだ。
これにはさすがのエドモンズもこたえたようだが、しっかり二塁打を放って1打点を上げている。もちろん周囲に言われるまでもないのだろうが、トレード云々は別として昨年が不調だっただけに今年の決意は強いもののはず。今年のエドモンズの巻き返しに期待したい。
【第34回・欠場嫌いなボーン】
エンジェルスにとってあまりありがたくない出来事が起こってしまった。というのも他でもない主砲のモー・ボーンがあるアクシデントのおかげで3月8日の試合を欠場することになってしまったからだ。
というのも前日の7日の夜のこと、部屋で寝ていたボーンの眼の上に部屋の壁の破片が落ちてしまったのだ。結局その破片のおかげでボーンは角膜を傷つけてしまい、目が腫れて開けられなくなってしまった。このおかげで試合を欠場せざるを得なくなった。これに関してソーシア監督は「俺たちはこの呪いと真正面から闘わなきゃいけないな。壁の破片だって俺たちを止めることはできないさ」と強気なコメントを出してはいるが、実際のところ頼れる主砲の欠場はシーズンには入っていないものの心配なはず。
「去年の欠場中は俺にとっては地獄のようなものだったよ」とはボーンの言。「朝、目が醒めても球場に行けないと思うと最悪な気分さ。自分が自分でないような気分になるんだ」と昨年の欠場時のことを語っている。しかし今回のアクシデントに関しては去年の足首のときほど重いものではなく、翌9日のゲームには出場してヒットと盗塁を決めている。
この盗塁についてソーシアは「これがお前さんの今年最初で最後の盗塁だな」とボーンを冷やかしてはいるが「でもあの盗塁でヤツの勝負への執念をしっかり見せてもらったよ」と改めてボーンの試合への姿勢を評価している。昨年は思わぬ春休みを取ってしまい苦しい思いをしたボーンではあるが、今年はフルに活躍してその実力を遺憾なく発揮して欲しいものである。
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First Created 99/08/23
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