【第41回・君が嘘をついた】

今シーズンに入る前の話であるが、マーリンズのダン・ミセリは少々やっかいな事件を起こしている。というのはミセリがケンカによって腕にケガを負ってしまったことに端を発しているのだ。

当初のミセリの証言によれば、どこかのバーで4人の酔っぱらいのケンカを止めようとしたところ、そのうちの一人が持っていたナイフによって切りつけられたというもの。幸いミセリの奥さんが警察に通報してそれ以上の被害は出なかったが、ミセリは事を荒立てなくないということで示談にしたそうだ。ところがこの件に関する警察の調書には「ミセリと口論していた兄が突然立ち上がって、ミセリを壁際に押しつけた。そのままもみ合いながらケンカは母親が仲裁するまで続き、その際にミセリの右腕および右親指に裂傷を負った」と書かれていた。

結局ミセリの兄は逮捕され、この件に関してミセリは「自分の家族を守るために話をねつ造したんだ」と説明している。ともあれこの兄弟ゲンカの影響で利き腕である右腕に負傷を負ってしまい、キャンプの数日で投球練習ができなくなってしまった。またちょうどキャンプ中にチーム内で流行していたおたふくかぜにもかかってしまうなど、パドレスから移籍してしばらくは踏んだり蹴ったりであったが、現時点で防御率2.00、2勝1敗5ホールドとまずまずの成績を挙げている。チームの浮上のためには好調なクローザー、アルフォンセカへうまくつなぐ彼の役割が欠かせないだけにトラブルはこれで打ち止めということにして欲しいところだ。

【注】タイトル元ネタ・・・・なんだっけ(笑)? 確か稲垣潤一あたりがこういう歌を歌っていたかと。

【第42回・MLB版ウィークエンダー(笑)?】

2回続けてポリス沙汰の話というのもなんですが(^^; カージナルスのリチャード・アンキールの父親が銃の不法所持で警察に逮捕されたとのこと。小型トラックの運転手にハンドガンを向けているところを警官に発見されたのが発端で、その警官の乗るパトカーがトラックに横づけされたのを見て、慌ててガンを投げ捨てたものの後の祭。すぐさま逮捕された。

しかしこの親父の罪状というのはこれで終わらない。驚くべきことに、この事件はドラッグ密売の保釈期間中に起こしたものなのだ。他にも彼は24年間に7回の有罪判決、15回の罰金刑を受けている。いったい何をやってきたかというと、ドラッグ不法所持&密売、武器隠匿、不法入国の手引きなどなど。その手引きのときに不法入国者にムリヤリ海を泳がせたときについたあだ名が「キャプテン・ジャンプオフ」。それこそマイアミ・バイスかナッシュ・ブリッジスに出てきてドン・ジョンソンにブッ飛ばされそうなことばかりやっているのだ。これらの罪を数えていくと最大で懲役80年、罰金は400万ドルにものぼる。

息子のリックはその活躍は目を見張るもので、ゴールデンボーイとか天才と呼ばれるくらいの大物であるが、その父も息子とは違う意味で大物のようだ。もっともリックにとっては非常にありがたくない大物ぶりだろうが。

【注】メルマガ掲載文には「アンカイル」となっていましたが、実際の発音は「アンキール」ですのでこちらでは訂正しておきます。スペリングは"Ankiel"か。最初のポリス沙汰という書き方、伊集院リスナーの方ならピンと来られるかと(笑)。

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First Created 99/08/23
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