【第47回・クローザーたちの厄日】

チームの勝敗のゆくえを握っているのがリリーフ投手だが、21日はブレーブスのジョン・ロッカー、レッズのスコット・ウィリアムソン、メッツのジョン・フランコの三人にとっては災厄日だったようだ。実はこの三人、勝ちゲームに登板してモノの見事に逆転を食らったり、ボロボロの投球内容だったりと散々な状態だったのだ。

まずはロッキーズ戦で登板したウィリアムソン。4-3とリードしたところでネーグルを8回からリリーフした彼はナ・リーグトップとなる13個目のワイルドピッチから始まった乱調であっという間に同点。これだけで済めばよかったが、グリフィーのエラーもあって同点打を打ったネイフィ・ペレスまでホームインしてしまう始末。「今年はこんなのばっかりだぜ」とマッキーン監督も呆れぎみだ。

ジョン・フランコはというとフィリーズ戦に登板、1/3イニングで2安打2四球4失点と信じられないほどの乱調。これが飛び火したか後を継いで登板したベニテスもパット・バレルに満塁ホームランを打たれてしまった。フランコは試合後に「あれが打たれちまったらどうしようもない。自分自身に失望したよ」とかなりの落胆ぶり。

そして我らがジョン・ロッカー(笑)。44,698人の大観衆の声援を受けながらライテンバーグの後を受けて登板。オヒーダを打ち取ったものの、あとは5四球、被安打1、5失点と発言だけでなく投球でも火薬庫ぶりを見せてしまった。特にソーサの敬遠を除く打者6人に対する26球のうちストライクは9球という大乱調にはコックス監督も「全力で投げてないだろ。これじゃ試合にならんよ」とご立腹。

信頼を受けての登板であるだけにリリーバーの大乱調というのは監督だけでなくファンとしても胃の痛いところ。日本ハムの大島監督みたいにブッ倒れるようなことがないように、せめて四球連発くらいはなんとかして欲しいところだ。もちろん一番イイのはしっかりと抑えることだが。

【第48回・よせあつめブルース】

タイトルは特に意味ナシです。また小ネタをいろいろ集めたというものなので。(^^; ピンときたらたぶん同好の士なのでしょう(笑)。

○インディアンスは開幕からここまでで計23人の投手を登録してきました。一シーズンあたりの投手登録人数でア・リーグ最多は96年のエンジェルスで29人。ナ・リーグ記録は67年のメッツと95年のマーリンズで27人。今年のインディアンスはシーズン折り返し前でこれですから、記録の更新は目前?

○シーズン当初の不振と態度の悪さで(^^; リッキー・ヘンダーソンを放出してしまったメッツですが、彼を放出してからのメッツはリードオフマンが今ひとつ決まらず、7人の選手をとっかえひっかえ使っています。さすがに放出に後悔はないと思いますが・・・

○本拠地を移転するのではという噂が立っているアスレチックスとエクスポス。アスレチックスの方は以前から話が上がっていたシリコンバレーに、エクスポスはノース・キャロライナへ移転という話のようで、特にエクスポスは移転後のチーム名をキャロライナ・クーガーズに変更するのではという噂も立っています。もし移転が実現ということになると、バド・セリグのリーグ再編計画も修正ということになってしまいそうですが、果たしてどうなるか?

○ダイアモンドバックスのマイク・モーガンは「12球団で登板した男」という異名を持っていますが、これに「12球団で敗戦投手になった男」というのも加わることになりました。それなら勝利のほうも、と思ったら83年に在籍したブルージェイズでの成績は0勝3敗。勝ち星を挙げる前にマイナー落ちしていたのでした。

【注】タイトル元ネタは『カウボーイビバップ』TV版最終回のタイトルそのまんまです。インディアンスの記録に関しては登板人数のようですね。どうやら記録更新の可能性は高くなってきたようですが。

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First Created 99/08/23
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