【第55回・遅れて来た救世主】

通算試合出場1,662試合、.269 239HR 1,047 RBI。これは引退した選手ではなく現役の選手の成績だ。ただし98年以来の出場はない。かつてレンジャースで4度のチームMVPに輝き、アスレチックスでも主砲として活躍したルーベン・シエラの通算成績なのだ。その彼が2年のブランクを経て古巣レンジャースでの復帰を果たした。

今年で34歳になったシエラは98年にホワイトソックスで27試合に出てからは独立リーグで.294 28HR の好成績を残して復帰の機会をうかがってきた。そして迎えた今年の春にはインディアンスの春季キャンプに呼ばれたのだが、残念ながらメジャー復帰はならなかった。しかしシエラは諦めずにメキシカンリーグや3Aでプレイしながら待ち続けた。

「神様にここに戻る機会を与えてくれたことを感謝したい。」と言ってシエラはレンジャースに戻ってきた。5日のホワイトソックス戦に代打で出場して凡退こそしたが、翌6日(シェルドンが全ポジション守った試合ですね)には1安打している。「オレはまだまだやれると思ってる。突っ走るための時間だってまだ残ってる。このチームを救うための準備はできてるんだぜ」と非常に頼もしいコメントを残しているシエラ。確かに34歳はまだ老けこむには早い年齢だ。今シーズンはチームを救うにはちょっと遅いかもしれないが、来年ア・リーグ西地区の覇権争いに再び加わるために往年の輝きを取り戻してもらいたいものだ。

【注・実はA's優勝・マリナーズワイルドカード進出を決めたのは、インディアンス戦で放ったシエラのHRだったと言っても過言ではないんです。元A's4番が間接的にA'sの優勝を決めるとはスバらしいですねぇ(笑)。】

【第56回・小ネタいろいろ】

またかと言われそうですが。

◆今月カールトン・フィスクの背番号27がレッドソックスで永久欠番に指定されました。これをうけてヤンキースのトーレ監督はクレメンスの21番も欠番にならないもんかというコメントを出しましたが、そうはいかないようです。というのもレッドソックスのデュケットGMによれば「ウチで永久欠番になるのはウチでキャリアを終えるか、引退後にウチのために働かないとダメ」だそうです。今のところクレメンスはヤンキースに骨を埋めるつもりで、引退後も故郷テキサスで静かに暮らしたいとのこと。

◆今年のカージナルスの主役はマグワイアではなくて投手陣でしょうか。ダリル・カイル、ギャレット・スティーブンソン、パット・ヘントゲンの3人が15勝以上とイイ成績を残していますが、これはカージナルスとしては85年にNL制覇したとき以来のこと。さて今年は?

◆85年に阪神が日本一になったときのメンバーでもあるリッチ・ゲイルが逮捕されたとのこと。というのも道端で自分のモノ(この表現でお察しください(^^;)を露出していたところを警官に見つかったのです。現在は地元の高校でコーチをしていたゲイルですが、いったいどうしちゃったんだか。

◆アメリカのプロレス団体WCWのシナリオライター、ビンス・ルッソー氏がインタビューを受けたときに「今年の年末のPPV大会でジョン・ロッカーをリングに上げたい」と話していました。実はルッソー氏は生粋のNY人。大会もNYで開催してロッカーをブッ飛ばしたいとも言っています。もちろんロッカー自身そんな危ないところに上がりたいと思うかどうかわかりませんし、こういうのは話半分で受け取っておいたほうがいいでしょうが、実はWCWのオーナーはブレーブスと同じターナー氏。ライバル団体WWFとの視聴率戦争のことも考えると、実現すればかなり面白いことになるのではないかと。ロッドマンやマローン、ピート・ローズまでリングに上がるくらいですしねぇ。(^^;

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First Created 99/08/23
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